キヨのひとり言

 ■第1話「ホームページ開設宣言」

 夜中に独り寂しくバーボンなんぞを舐めていると、頭の奥のほうで、プチン、プチンと何かがつぶれる音がする。きっと脳細胞が死に絶えていく音に違いない。何しろ最近は物忘れがひどい。その上、新しいことがまったく覚えられない。というよりは覚えようという気力がない。気力が湧いてこないのだ。精神科の医者に見てもらえば、この症状なら、なんだらかんだら症候群などという立派な病名をいただくに違いない。それとも若ボケの前兆なのだろうか。ただ、脳の片隅に追いやられながらも活気のある脳細胞もいるらしく、「このままじゃーまずいだろー、このままじゃ」と呟いているのも事実で、ならばどうする。ならばどうすると言われてもどうしよう。
 最近、私の人生のモットー3原則というものがあって、『人に厳しく、自分にやさしく』、『明日に延ばせるものは今日やるな』、『頼めるものなら猫にも頼め』てな具合で、向上心のある生活態度とは程遠い。しかし良くしたもので、同じ商売を20年近くも続けていると、いろいろなお客さんとの出会いがあって、まったくもってお客さんに助けられている毎日でもある。そんなお客さんの中にコンピュータ関係の仕事をしている人も多く、「そろそろホームページくらい作った方がいいんじゃないですか?」などとキヨミヤザワの怠惰な経営活動を心配してくれる方もいる。しかし、今でさえお客さんからの問い合わせに満足に返事を出せないでいるのに、ホームページなんぞを開いたら苦情のメールの山となるに違いない。しかし前記のお客さんがホームページ製作、管理一切を面倒見てくれるということで、私はこの『キヨのひとり言』で好きな事を書くだけでよいという。したがって、人に頼って、自分の分担は適当に延ばし、『キヨのひとり言』というくらいだから、自分のことは棚に上げておいて、他人に対する激しい意見を書いてもいいわけだ。人生のモットー3原則にも合致しているではないか。他人には、「今度ホームページを作ったので管理やナニやら忙しくて」なんて、さもわかったように調子のいいことを言っておけば、『おお、宮沢というのは酒を飲んだくれているだけじゃないのだ』なんてことにもなるかもしてない。
 タラリ、タラリと天然アドレナリンでも出てきたのか、だんだんハイな気分になってきました。巷じゃミレニアムなどと騒いでいるし、パチンコ好きの親父に聞けば、祖父倉治郎が宮澤輪業を設立以来77年目というめでたき節目の年でもあるし、巨人も今年は優勝間違いない。人生、勢いである。よし、チクリ キヨ ミヤザワもホームページを開こうではないか。よって、ここに私、宮沢清明は、チクリ キヨ ミヤザワのホームページを開設することを高らかに宣言いたします。

 2000年4月吉日
チクリ キヨ ミヤザワ
代表 宮沢 清明

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